大井川鐡道全線制覇の旅 part1
どうも、ふじかわ52です。
前回の更新から約1か月振りですね。
最近は気温も上がり、すっかり春になりましたね。
今回はまだ春が訪れる前の3月に行った大井川鐡道の旅について書きたいと思います。
大井川鐡道とは静岡県島田市の金谷駅から静岡県川根本町の千頭駅までの大井川本線と千頭駅から静岡市葵区の井川駅までを結ぶ井川線、2つの路線を有する鉄道会社です。
全国的にSLの走る路線として有名ですが、今回はそんな大井川鐡道をゆるキャン△のフリー切符で全線制覇してきました。
浜松駅からおよそ50分、東海道線の金谷駅から旅は始まります。
駅には大井川鐡道目当てと思われる人がチラホラいました。
こちらが大井川鉄道の金谷駅駅舎です。
小さいローカル線の駅といった感じですね。
そしてこちらがゆるキャン△コラボの大井川本線フリー切符です。
これを使うと大井川本線が乗り降りし放題になります。
前述した井川線に乗るにはこれに加えて井川線の乗車券かフリー切符が必要になります。
私はてっきり金谷駅で両方購入できると思っていたのですが、駅員さんに「井川線のフリー切符は千頭駅でお求めください」と言われたので、そのままホームに向かいます。
ホームには高齢の旅行者や家族連れ、鉄道マニアなど様々な人がおり、ローカル線とは思えないくらいの盛況っぷりでした。
しばらく待っていると電車が到着。
シルバーのボディに赤いライン・・・この無骨な車両は東急電鉄のおさがりのようです。
席を確保し、しばらくすると電車が発車。
目指す駅は終点の千頭駅。約1時間の道のりです。
電車は最初は市街地を走っていましたが、4駅目の門出駅を出たあたりから大井川と並走するようになり、民家が少なくなっていきます。
電車は少し懐かしくもうるさいモーター音を響かせながら山奥へ向かっていきます。
途中、少しずつ乗客がおりていき、川根温泉笹間渡駅で結構降りていく人が多かったように思います。
そして、終点の千頭駅。
ここで井川線に乗り換えるのですが、乗り換え時間の猶予があまりない上に切符も買わなくてはいけないので、少し小走りで切符売り場に向かい、井川線のフリー切符を購入しました。
こちらが井川線の車両。普通の車両に比べてかなり小さく、可愛らしいです。
乗り換え客が結構いるかと思いましたが、多くの人は千頭駅で降りて行ったので、そこまで混んではいませんでした。
小さなボックスシートの席に座り、しばらくすると後ろから押されるような振動で列車は井川駅を出発しました。
ディーゼルエンジンを轟かせながら列車は徐々にスピードを上げていきます。
動力車が後ろから押してくる感覚が他の鉄道ではあまり味わえない独特な乗り味でワクワクしました。
千頭駅から2つ先の駅、沢間駅です。
この駅の雰囲気を見て頂ければわかると思いますが、列車はかなり山奥を走っています。
列車は時速30~40kmくらいでゆっくりと山を登っていきます。
山奥をどんどん進んでいく様子はまさにテーマパークのアトラクションさながらです。
こちらは土本駅。
周辺には民家が数軒あるだけだそうです。
その後も列車は山の中を蛇のようにクネクネした線路を金属音の悲鳴をあげながらゆっくりと走っていきます。
アプトいちしろ駅に到着。
こちらでは途中下車・・・ではなく、アプト式機関車の連結を見ることが出来ます。
アプトいちしろ駅から長島ダム駅の間は90パーミル(1000m進むと90mの高さを上る)という急こう配になっており、普通の列車では上ることが出来ません。(鉄道は自動車に比べて勾配に弱く、人間が体感できるほどの勾配は鉄道にとって難所になるそうです)
これを解決するために「アプト式」と呼ばれる機構を採用した機関車を列車に連結します。
アプト式の詳しい説明は、別のサイトに譲りますが、簡単に言うとアプト式機関車には車輪とは別に歯車がついており、その歯車と線路に設置した歯形のレールをかみ合わせて上るんだそうです。
こちらがアプト式の機関車。
乗って来た列車に比べてかなり大きく、迫力があります。
アプト式機関車の連結後、列車は長島ダム駅へとゆっくりと走ります。
確かに人間でも体感できるほどの勾配で、普通の列車ではなかなか体感することのできない急こう配でした。
車窓からは次の駅名にもなっている「長島ダム」が見えました。
大井川水系では一番新しいダムなんだそうです。(カメラの設定をミスっていて写真が汚くて申し訳ないです。)
長島ダム駅ではアプト式機関車を切り離す作業が行われ、その後に列車は井川に向けてゆっくりと走り出します。
有名な奥大井湖上駅、さらに民宿などがある接岨峡温泉駅を過ぎると乗客は大きく減っていきました。
思ったより井川まで乗りとおす人は少ないようです。
乗客が減ったので車内の写真。
そして秘境駅として名高い?尾盛駅。
昔はダム建設関係者のための宿舎や学校まであったらしいですが、今では周りに何もなく、井川線以外でのアクセスも出来ない駅になっています。
次の閑蔵駅でさらに乗客が下りると、その次はついに終点、井川駅です。
千頭駅からおよそ2時間、浜松からはおよそ4時間、大井川鉄道の終点の井川駅に到着です!
県内とは思えない長旅をした気分になりました。
井川駅は有人駅で、お土産なんかも販売していました。
ほとんどの人は次の折り返し列車で帰るようでしたが、私は井川駅を探索。
井川駅から階段を降りたところ。
少し歩くと井川ダムの湖があります。そしてここは静岡県静岡市葵区。
信じられないですが、政令指定都市の風景です。
場所的には川根本町のような感じもしますが、井川は歴史的に静岡市中心部とつながりが強く、井川から静岡市中心部へは一応、車で抜けることもできます。(凄く狭い道ですが)
ダムを少し見た後は、廃線跡のウォーキングコースに向かいます。
昔は井川駅から先にも路線があったらしく、今でもその廃線跡が残っているとのことです。
これが遊歩道の入り口
しばらく歩くと・・・
線路がありました!
線路の上を歩くという、普通では危険極まりないこともここでは安心してできます。
しばらく歩くとトンネルが。
周りはすごく静かで、人も居ないので本当に世界に一人だけになったような感覚で歩いていました。
終末世界を旅する旅人のような、そんな感じです。
そして終点。
私にとってはここまで歩いて大井川鉄道全線制覇であると思っていたので、ここまでは絶対に来たいと思っていました。
そして、この先にはもう一つのお目当てがあります。
飲食店なんか無さそうな場所ですが、この先に行くとダムカレーを食べられる店があります。
こんな感じの道をしばらく歩いていくと・・・
視界が開け、集落に出ました。駅から少し離れていますが、この辺が井川の集落のようです。
お目当ての店も発見。
正直、営業してないんじゃないかと少し心配だったのですが、のぼりが立っているのを見て安心しました。
ここが営業していなかったら、昼飯はカロリーメイトになるところでしたからね・・・
そしてこれがダムカレー!
絶妙な辛さと付け合わせの漬物がマッチしていて、とても美味しかったです!
皆さんも大井川鐡道に乗ることがあったら、是非井川まで行ってみてください。
そしてこのダムカレーを食べるのがおすすめです。
ということで長くなってしまったので、今回はここまで。
次回は「大井川鉄道全線制覇の旅 part2」ということでこの続きになります。
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